花山 水清
  • ホーム
  • プロフィール
  • 本
  • DVD
  • モルフォセラピー
  • アシンメトリ現象
  • 背骨のズレによる症状
  • ブログ
  • メールマガジン
  • お問い合わせ
2019/06/05

マムシが出た!!

マムシ 子供?
マムシ これは本文のものより大きめ・・・それでもコワソウではないミニサイズ


 5月も終わりのある日、近所の道路にマムシが出た。

カラスに追われてピョンピョン跳ねているのを、近くの家の奥さんが見つけて旦那さんが捕虫網で獲った。

連絡が来たので見に行ってみれば、30cmぐらいで赤茶色。

色といい太さといい、ミミズをちょっと大きくしたぐらいである。

手を近づければカッと口を開けて威嚇してくるが、かわいいものだ。


 ところが駆除にやってきた人の話では、このサイズでも牙がちょっと指先をかすめただけで、肩まで腫れ上がるそうだ。

マムシの毒の強さはハブの3倍というから、アブナイアブナイ・・・。


 実は私はヘビには慣れている。

インドにいたころは、切れたロープを見かけたらそれは必ず動くと決まっていた。

部屋のドアノブに手をかけたら、手の上にドサッとヘビが落ちてくる。

池をのぞき込んでいたら、池の底からヘビが湧き上がってくる。

草むらを歩けば、ザザザーッと音を立ててコブラが私の横を滑り抜けていく。

そんな日常だった。


 インドで暮らした1年ほどの間に、私が見たヘビは20種類は超えていたはずだ。

そのうちどれが毒ヘビなのかもわからない。

地元の人は、顔に向かって毒を吹き付けるヤツがいるから気をつけろといっていたが、そもそもヘビと顔を合わせるようなシチュエーションは避けたい。


 ヘビが多いから、家の周りにはクジャクやマングースがたくさんいた。

彼らはヘビをつかまえて食べてくれる。

夜、月明かりしかない草むらを友人と散歩するときには、必ずイヌを連れて行った。

イヌなら私たちよりも先にヘビやサソリを見つけてくれるのだ。


 私の住んでいたエリアではみな裸足だったから、私もめったに靴を履くことはなかった。

たまに靴を履こうとしても、ヘビやサソリやムカデが入っていることがあるから、用心しないといけない。

今でも、ひっくり返してターンと叩きつけてみてからでないと靴が履けない。


 椅子に座るときだって、足を地べたには降ろさない。

みな座面に足を上げて座るものだった。

行儀よりも身の安全優先だ。

この癖もどうも抜けていない気がする。


 もちろん寝るときのベッドメイキングも重要である。

あの天蓋付きのベッドというのはダテではない。

蚊帳のすそをしっかりとベッドの下にたくしこんでおかないと、ヘビが夜這いにやってくる。

それなのに、冷房もない部屋ではあまりに暑くて、いつしか床に転がって寝ていた。

夜にはコウモリが飛び交い、ふと目をやると、ネコほどもある大ネズミがトカゲやゴキブリを食べている。

部屋のなかで、だ。


 今考えればすさまじい生活だが、結局いちどもヘビには咬まれずにすんだ。

ただし、スコーピオン・アントというアリにはよく咬まれた。

サソリ蟻というぐらいだから、こいつに咬まれるとかなり痛い。

だがもっと痛いのはそれからだった。


 あるとき、スコーピオン・アントに咬まれた脚が化膿した。

パンパンに腫れ上がってしまったので、消毒してもらおうと思って近くの村の診療所に行った。

ところが医者は何の説明もなく、いきなりその腫れた部分にメスを突き立てた。

そして大きくえぐった。

麻酔もしていないのだから、激痛だ。

しかもそのえぐり取ったドカ穴に、消毒ガーゼをグイグイ突っ込むのである。


 意識が遠のくほどのこの痛みは、わが人生2番目にランクする激痛体験だった。

さらに患部が治るまでは、毎日ガーゼを取り替えなければいけないから、激痛体験も日々記録更新だ。

あれから20年以上経つというのに、私のむこうずねには、今もその思い出が深々と刻まれている。

全くもってヘビーな体験なのだった。



■マムシに咬まれたら・・・


マムシの毒は血清があれば対処できるが、2度目からは血清が効かないから耐えるしかない。

そう聞いていたのに、血清でショック状態に陥る人がいるので、最近は積極的には使わないようだ。

 

 (参考:荒尾市民病院「まむし咬傷について」)

そうなると、まずは救急車を呼んだうえで、一刻も早く毒を押し出すことが肝心らしい。

このときまちがっても口で吸ってはいけない。

「口で吸え」と書いてある専門サイトもあったが、口に傷でもあったらそれこそ危険なので禁忌だそうだ。


 これを知って、早速私はポイズンリムーバーを買った。

毒を吸い出す小さなポンプである。

蚊やスズメバチ、アブ、ブヨあたりにも有効らしいから、きっと無駄にはならないだろう。

花山水清ブログ

 ⇦次のブログ

tagPlaceholderカテゴリ:

・ホーム

・プロフィール

・ブログ

・本

・DVD

・アシンメトリ現象

・背骨のズレによる症状

・メールマガジン

・お問い合わせ

 

サイトマップ
(C)Hanayamasuisei.co.ltd. All Rights reserved. 文章・画像の無断転載はご遠慮ください
ログアウト | 編集
  • ホーム
  • プロフィール
  • 本
  • DVD
  • モルフォセラピー
  • アシンメトリ現象
  • 背骨のズレによる症状
  • ブログ
  • メールマガジン
    • 409号 2020/11
    • 408号 2020/10
    • 407号 2020/09
    • 406号 2020/08
    • 405号 2020/07
    • 404号 2020/06
    • 403号 2020/05
    • 402号 2020/04
    • 401号 2020/03
    • 400号 2020/02
    • 399号 2020/01
    • 398号 2019/12
    • 397号 2019/11
    • 396号 2019/10
    • 395号 2019/09
    • 394号 2019/08
    • 393号 2019/07
    • 392号 2019/06
    • 391号 2019/05
    • 390号 2019/04
    • 389号 2019/03
    • 388号 2019/02
    • 387号 2019/01
    • 386号 2018/12
    • 385号 2018/11
    • 384号 2018/10
    • 383号 2018/09
    • 382号 2018/08
    • 381号 2018/07
    • 380号 2018/06
    • 379号 2018/05
    • 378号 2018/04
    • 377号 2018/03
    • 376号 2018/02
    • 375号 2018/01
    • 374号 2017/12
    • 373号 2017/11
    • 372号 2017/10
    • 371号 2017/09
    • 370号 2017/08
    • 369号 2017/07
    • 368号 2017/06
    • 367号 2017/05
    • 366号 2017/04
    • 365号 2017/03
    • 364号 2017/02
    • 363号 2017/01
    • 362号 2016/12
    • 361号 2016/11
    • 360号 2016/10
    • 359号 2016/09
    • 357号 2016/07
    • 356号 2016/06
    • 355号 2016/05
    • 354号 2016/04
    • 353号 2016/03
    • 352号 2016/02
    • 351号 2016/01
    • 350号 2015/12
    • 349号 2015/11
    • 348号 2015/10
    • 347号 2015/09
    • 346号 2015/08
    • 345号 2015/07
    • 344号 2015/06
    • 343号 2015/05
    • 342号 2015/04
    • 341号 2015/03
    • 340号 2015/02
    • 339号 2015/01
    • 338号 2014/12
    • 328号 2014/02
    • 327号 2014/01
    • 326号 2013/12
    • 325号 2013/11
    • 324号 2013/10
    • 323号 2013/09
    • 322号 2013/08
    • 321号 2013/07
    • 320号 2013/06
  • お問い合わせ
  • トップへ戻る