花山水清
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essay  ·  2019/04/13

新刊構想と最近の健康本の傾向を知る

 

 おかげさまで、3月に『からだの異常はなぜ左に現れるのか』が増刷になったあと、次の出版の話が持ち上がっている。
出版社の意向では、2005年に出した『 腰痛は「ねじれ」を治せば消える 』の復刻版をというお話だった。

まことにありがたい。とはいえ、あれからもう14年も経っている。もちろん基本は変わらないのだが、この期間に多くの新たな発見があった。その分、私の理論も手技も大きく進化している。そのため復刻としてではなく、新たな内容の本にすることで了承をいただいた。

 路線としては、腰痛とひざ痛で悩む人を対象に、モルフォセラピーの入門的な本をイメージしている。そこで、読者の傾向を調査すべく、書店の健康本のコーナーに寄ってみた。

実は私は健康本が苦手である。

かもしだす雰囲気があまりに強烈で、前著の出版以来、足が遠のいていたのだ。だが、意を決して百鬼夜行の魔界に踏み込み、一冊一冊手にとってみた。すると・・・

「ん、これは!?」
「いや、そんなはずは・・・これはどうだ?」
「お、これもか!?」

どれもこれも、ほぼ同じである。
見事に文章がない!
文章どころか、文字がほとんどない!
あったとしても、極端に字が大きい!
まるで幼児向けの絵本だ。それなのに、題名だけはゴリゴリに大人向けなので、余計に異様なのだ。

 確かに、本が売れなくなったといわれて久しいことは知っている。本が売れないのは、本を読まない人が増えたからだ。20年も前からずっとそうだったから、ある程度は予想していた。


私などは、本を手にとって文字数が少ないと損をしたような気がするが、今の日本はそうではないようだ。それにしても、症状もここまで進んだか! と衝撃を受けた。

これはもう「本を読まない」というレベルではない。本を「読む」時代は終わって、本は「見る」時代になっているのだ。

電子書籍の売上は3000億円にもなるそうだが、その9割がマンガだという。当然ながら、その読者の大半は若年層だから、本を読まない層は今後ますます拡大するのだろう。

 一方、私が配信しているメールマガジンは、文字だけで3000字を超すこともある。テキストメールでの配信なので、マンガどころかイラストもないし、文字修飾すらない。


これを好んで読んでくださっている人が、どれだけ貴重な存在であるかを思い知らされた。改めて感謝を申し上げたい。私の本を読んでくださった方々にも、心からありがとうといいたい。

 そういえば、腰痛本たちのなかに、明らかに私の本やメールマガジンの内容を抜書したと思われる本があった。以前から、転用・盗用されているという話はあちこちから聞いていたが、実物を目にしたのは初めてだ。
しかもそんな本が書店で平積みである。(ちょっとうらやましい)

私としては、私の理論が広まってくれることが願いなので、転用自体は問題ない。だが、どうせなら「左一側性の法則」のことまでちゃんと書いてほしいものである。

「背骨は左にだけズレるのよ~、

  だから左手を上にしてズレを戻すのよ~~」

どういう形であれ、これが治療界のスタンダードになってくれさえすれば、幸せな人が増えるはずだ。
そこのところヨロシク!(古っ)なのである。

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