花山水清
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essay  ·  2019/02/01

『オロッコ譚』と『十勝平野』で極北の歴史に浸る

『オロッコ譚』若山純一著

北方民族オロッコを主人公に、ロシア革命前夜の情景を描いた小説。

 

オロッコというのはサハリンに住む少数民族である。北海道の先住民族アイヌとも人種が違うが、下記の『十勝平野』とともに、極北というかなり特殊な環境での物語である。

『十勝平野』上西晴治著

北海道の十勝平野を舞台に、和人入植当時のアイヌ民族の苦闘を描いた小説。アイヌをテーマに書き続けてきた著者の集大成ともいわれる作品である。上下巻の大著が今なら Kindle でも読める。

 

両書とも、歴史書の類では絶対に見えてこない生の人間の息遣いが伝わってくる。作者本人がその場にいたとは到底考えられないのに、なぜこれほどリアルに表現できるのかとただただ圧倒される。

単なる読書の領域を越え、その場に生き、それを自分を見たと感じられるほど、どっぷりと浸り切る体験ができる稀書である。

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