私は西岸良平さんのマンガが好きだ。
彼のマンガには、パラレルワールドをテーマにした作品がよく登場する。
パラレルワールドとは、ある時点で分岐し、並行して存在する別の世界のことである。
人生でいえば、今の自分の人生とは全く違った人生が並行して展開していることになる。
海外のホテルでは、日本人の団体客が泊まったフロアはみその匂いがするらしい。
海外旅行にインスタントみそ汁を持参する人は多いから、みなホテルで一斉にみそ汁を作っているのだろうか。
5月も終わりのある日、近所の道路にマムシが出た。
カラスに追われてピョンピョン跳ねているのを、近くの家の奥さんが見つけて旦那さんが捕虫網で獲った。
連絡が来たので見に行ってみれば、30cmぐらいで赤茶色。
私は日本でもっとも美しい仏像は、法隆寺の百済観音像だと思っている。 百済観音像といえば、飛鳥時代を代表する仏像の一つである。 その左右対称ですらりとした八頭身は、アルカイック様式を思わせる。 しかし日本では、このようなプロポーションを持つ仏像は他にはない。...
昨日から、探検家の関野吉晴氏の『インカの村に生きる』という本を再読している。 ここに登場する「インカの村」とは、ペルーの標高4300mの高地にあるケロ村のことだ。 標高4300といわれてもピンと来ないだろうが、富士山よりもさらに500mも高い。 このケロ村では、インカの時代とほぼ同じ、自給自足の生活が続いている。...
日本で最初に銀行を創ったことで知られる渋沢栄一が、新一万円札の顔に決まった。 選考の経緯は知らないが、彼の経歴をみれば、これまで登場しなかったのがおかしいほどだろう。 実は渋沢栄一は私の祖先に当たる人物なのである。 ただし、祖先といっても血の繋がりはない。 そしてここからの話が少々長くなる。...
おかげさまで、3月に『からだの異常はなぜ左に現れるのか』が増刷になったあと、次の出版の話が持ち上がっている。 出版社の意向では、2005年に出した『 腰痛は「ねじれ」を治せば消える 』の復刻版をというお話だった。...
先日、北海道の海辺でキテン(ホンドテン)を見かけた。 岩場でチョロチョロと愛らしい動きを見せたと思ったら、突然、海に潜ったのである。 テンが海に潜る? こんなシーンを見た人など、めったにいないのではないだろうか。 海水でずぶ濡れになって岩に上がり、プルプルと体を振ってしぶきを飛ばす姿は、何ともいえずかわいかった。...
昔、インドの田舎でゲストハウスに住んでいたことがある。 ある夜、日本から電話があった。 電話があったといっても、電話機があるのは私の部屋から100m以上も離れたところである。 そこまでの道のりは、ちょうどその日の昼間、コブラが出て大騒ぎになった草むらを抜けて行かなければならない。 徒歩だし、もちろん街灯などない。...